お知らせを更新しました!!

電波は見えないけど確かにある!身近な電磁波の例

  • URLをコピーしました!

皆さんこんにちは!
普段の生活で「電波」という言葉はよく耳にしますよね。スマホの通信、Wi-Fi、テレビ、ラジオ…。でも、電波そのものを「見た」ことがある人はいません。なぜなら、電波は私たちの目には見えない“電磁波”だからです。

しかし「見えないから存在しない」わけではなく、むしろ私たちの暮らしは電波に囲まれ、支えられています。今日は、身近に存在する電磁波の例を挙げながら、生活との関わりを初心者向けに分かりやすく解説していきます。


目次

電波=電磁波ってなに?

「電磁波(Electromagnetic wave)」とは、電場と磁場が交互に発生しながら空間を伝わっていく波のことです。

電磁波スペクトルの全体像

電磁波には周波数の高低によっていろいろな種類があります。

  • ガンマ線(最も高エネルギー)
  • X線
  • 紫外線
  • 可視光線(人間の目に見える範囲)
  • 赤外線
  • 電波(ラジオ波〜マイクロ波まで)

※画像は想像しやすいようなイメージ図です。実際の電磁波分類とは異なります。

つまり、私たちが「光」と呼んでいるものも、電磁波のほんの一部にすぎません。そして、私たちが日常で使う「電波」は、赤外線よりもさらに周波数が低い領域に属します。


電波の種類と特徴

電波といっても周波数の広さは膨大で、用途によって使い分けられています。ざっくり分類すると以下のようになります。

  • 長波(〜300kHz):海上通信、潜水艦通信など。遠くまで届く。
  • 中波(AMラジオ):数百kHz。地面や海面に沿って伝わる。
  • 短波(3〜30MHz):短波ラジオ、アマチュア無線。電離層反射で地球の裏側まで届く。
  • VHF/UHF(30MHz〜3GHz):テレビ、FMラジオ、携帯電話。私たちの生活に最も身近。
  • マイクロ波(3GHz〜30GHz):Wi-Fi、電子レンジ、レーダー。直進性が高く情報量が多い。
  • ミリ波(30GHz〜300GHz):5Gの新しい周波数帯。大容量通信が可能だが直進性が強すぎて遮蔽物に弱い。

このように、周波数帯ごとに得意・不得意があるため、技術者は用途に応じて最適な電波を選んで使っています。


身近にある「電波」の例

では、私たちが毎日利用している代表的な電波を具体的に紹介しましょう。

スマートフォンの通信

スマホはまさに電波の塊です。

  • 携帯電話回線(4G/5G)は 700MHz〜3.5GHz帯
  • Wi-Fiは 2.4GHz帯 / 5GHz帯

メッセージ送信や動画視聴、SNS更新もすべて「見えない電波」のおかげです。

テレビ・ラジオ放送

テレビは 地上デジタル放送で470〜710MHz帯、ラジオはAM(数百kHz)、FM(76〜95MHz)を利用しています。
ボタンひとつで番組を受信できるのも、空気中を飛んでいる電波を受信機がキャッチしているからです。

電子レンジ

電子レンジは 2.45GHz帯のマイクロ波を利用し、水分子を振動させることで食品を温めます。Wi-Fiと同じ周波数帯を使っているため、レンジ使用中にWi-Fiが不安定になることがあります。

Bluetooth機器

ワイヤレスイヤホンやマウスなどで使われるBluetoothも 2.4GHz帯。短距離通信に特化しており、省電力で安定した接続が可能です。

交通系ICカードやタッチ決済

SuicaやPASMO、クレジットカードの非接触決済は 13.56MHzのRFIDを使用。改札やレジで「タッチするだけ」で処理ができるのは電磁波による通信のおかげです。

車のスマートキー

スマートキー(車:125kHz、リモコン:315MHz)も電波で動作します。キーが近づくと車両と通信し、ドアを自動的に開錠します。


電波と歴史の小話

電波の利用は今に始まったことではありません。

  • 19世紀末、イタリアのマルコーニが無線通信を実用化し、大西洋横断通信に成功しました。
  • 1920年代にはラジオ放送が世界中に広まり、人々の暮らしを一変させました。
  • 日本でも1950年代にテレビ放送が始まり、電波は「情報を運ぶインフラ」として生活に浸透しました。

今ではスマホやインターネットで当たり前になった通信も、元をたどれば「電波をどう使うか」を模索した先人たちの成果なのです。


「電磁波=危険?」の誤解

電磁波というと「健康に悪いのでは?」と不安に思う方もいます。
確かにX線やガンマ線のような高エネルギー電磁波は有害ですが、スマホやWi-Fiなどで使う電波は 非電離放射線と呼ばれ、DNAを直接壊すような影響はありません。

国際的な安全基準(ICNIRPガイドラインなど)が整備されており、規格内で使われている限り日常生活で心配する必要はありません。


電波を「見る」ことはできる?

実際の電波は人の目では見えませんが、測定器を使えば可視化できます。

  • スペクトラムアナライザ:周波数ごとの電波の強さを表示
  • アンテナ+受信機:音やグラフに変換

電波は普段見えないだけで、技術者の世界では“当たり前に存在するもの”として扱われています。


未来の電波利用

これからの社会では、電波の活用はますます広がります。

  • 6G:5Gを超える高速・大容量通信
  • IoT:冷蔵庫や家電までネットにつながる時代
  • 自動運転:車同士がリアルタイムで通信し事故を防止
  • スマートシティ:街全体がネットワーク化される

つまり、電波は単なる通信手段ではなく、社会インフラそのものになっていくのです。


まとめ

  • 電波は「見えないけど確かに存在する」電磁波の一種
  • スマホ、Wi-Fi、テレビ、電子レンジ、Bluetooth、ICカードなど生活に密接
  • 歴史的にも社会を変えてきた存在
  • 健康への影響は安全基準内なら心配不要
  • 未来の社会でも重要性はさらに高まる

普段は意識しないけれど、私たちの生活は電波に支えられて成り立っています。今スマホでこの記事を読んでいるのも、まさに「電波のおかげ」なのです。

ここまで読んで頂きありがとうございました!!

Visited 33 times, 1 visit(s) today
よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

コメント

コメントする

CAPTCHA


目次