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現役エンジニアが語るEMC試験所の裏側|電波暗室での日常と学びを体験談で紹介

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👋 はじめに:ちょっと不思議な場所で毎日働いています

皆さんは「EMC試験所」って聞いたことありますか?
普段の生活ではあまり耳にしない言葉かもしれませんが、実は私たちが使っているスマホやパソコン、家電や自動車など、ほとんどの電子機器は EMC試験 をクリアして市場に出ています。

私は現在、EMC試験所でエンジニアとして日々働いています
最初にこの世界に足を踏み入れたときは右も左も分からず、緊張でいっぱいでした。
でも働き続ける中で、「ここでしか味わえない面白さ」や「普段は見えない工夫」に気づくことができました。

今日は、現役の視点で、試験所の裏側をブログ風にお話しします。


🏠 今日も電波暗室からスタート

私たちの1日は、電波暗室の準備から始まります。
外から見るとただの大きな部屋ですが、中に入ると壁や天井がトゲトゲの吸収体で覆われていて、独特の雰囲気です。
扉を閉めると外の音はほとんど聞こえず、シーンと静まり返ります。最初は少しドキッとするけど、今ではこの静けさも仕事の一部として楽しめるようになりました。

今日は新しい機器の測定があるので、まず ケーブルの取り回しやアンテナの位置を確認
測定結果は細かい条件で変わるので、準備は入念に行います。
💡 ポイント:正確な測定には、見えない準備が意外と重要です。


⚙ 測定作業は地道だけど楽しい

機器の設置が終わると、いよいよ測定開始です。
規格で決められた周波数帯を一つずつチェックしていきます。

地味な作業ですが、画面に規定通りの波形が出ると 「よし!」と小さな達成感
測定中、思わぬピークが現れると、一気に緊張感が走ります。

「これ、規格値を超えちゃうかも…!」
ドキドキしながら調整する瞬間は、今でも心臓が少し早くなる瞬間です。


📚 規格書との向き合い方

規格書は今日も机の上に置いています。
IECやCISPRなど、分厚い文書で専門用語だらけですが、必要な情報を引き出すのが仕事の一部です。

新しい規格や試験条件に出会うたび、規格書を読み込んで理解する必要があります。
毎日「今日はどの規格に基づいて測定するのか」を確認しながら作業するので、自然と規格への理解が深まります。


👥 お客様対応も日常の一部

今日はメーカー担当の方が見学に来ます。
試験結果を確認しながら

  • 「ここでピークが出ているのはなぜか」
  • 「どうすれば改善できるか」

を説明するのも私の仕事です。

現場では技術だけでなく、相手に分かりやすく伝える力が求められます。
たまに質問が予想外の方向から飛んでくることもありますが、それも試験所で働く面白さの一つです。


🖥 測定器は大切な相棒

スペクトラムアナライザやEMIレシーバーなど、毎日触れる測定器は高価で繊細。
少しの設定ミスで結果が変わってしまうので、扱いには常に気を配ります。

今日も「ちゃんと動いてくれよ」と声をかけながら電源を入れ、波形を確認。

測定器との信頼関係も少しずつ深まっていく感覚があります。


🤝 チームワークの重要性

試験所の仕事は一人では完結しません。
今日も複数人で機器を搬入し、データを確認しながら作業を進めています。

トラブルが起きたときは先輩が冷静に原因を切り分け、チームで解決
このチームワークのおかげで、安心して測定作業に集中できます。
新人の頃は足を引っ張ることも多かったですが、今は自分も後輩をサポートしながら仕事をしています。


💡 現役だからこそ見える気づき

毎日働いているからこそ感じるのは、試験所の仕事は「単なる測定」ではないということです。
地味な作業や長時間の測定も、製品を市場に出すための重要な工程
そして技術だけでなく、規格理解や説明力、チームで動く力など、多くのスキルが求められます。

日々の仕事を通じて、自分自身の成長も実感できる場所です。


✅ まとめ:EMC試験所は縁の下の力持ち

EMC試験所は、外からは見えない努力の積み重ねで、私たちの身の回りの製品を支えています。
現役として働き続ける中で、毎日新しい学びや発見があります。

もしこれからEMCの世界に興味を持った方がいたら、試験所での経験はきっと貴重な学びになるはずです。
今日も電波暗室で、製品と向き合いながら小さな発見を重ねています。

ここまで読んで頂きありがとうございました!!

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