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規格改定はどうやってチェックする?EMCエンジニアの情報収集法

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💡 はじめに

EMCエンジニアとして製品開発や試験に携わっていると、避けて通れないのが「規格改定」です。規格は一度決まれば固定されるものではなく、技術の進歩や国際ルールの変化に合わせて定期的に更新されます。もし改定に気づかないまま製品を開発してしまうと、試験不適合や市場投入の遅延といった大きなリスクにつながります。

💬 この記事では、効率的に規格改定情報をキャッチするための方法や情報源を詳しく紹介します。

⚠️ 規格改定チェックが重要な理由

規格改定は、単なる「文章の修正」ではなく、時に製品設計や試験方法に大きな影響を与えます。

  • 限度値の変更:規格値が厳しくなるケース
  • 試験方法の追加/変更:測定バンド幅やアンテナ高さの条件が変わる
  • 規格間の整合性:IEC→CISPR→JISといった流れで順次反映

📝 改定情報を入手できる主な方法

1️⃣ 公的機関・標準化団体の公式情報

規格を策定する団体から直接情報を入手するのが最も確実です。

メリット:一次情報で信頼性が高い
⚠️ デメリット:英語資料が多く、有料購入が必要な場合も多い

2️⃣ 試験所・認証機関からの情報

  • TÜV, UL, Intertek, JQA などのニュースレター
  • 年次セミナーやオンライン講習会

メリット:実務に直結する要点を解説
⚠️ デメリット:情報が断片的なことがあるため、一次情報との照合は必要

3️⃣ 業界団体・協会の発信

メリット:日本語でキャッチしやすい
⚠️ デメリット:更新頻度は団体ごとに差がある

4️⃣ メーカーや技術系メディア

メリット:応用例や試験手順への影響を具体的に説明
⚠️ デメリット:メーカーの得意分野に偏ることもある

5️⃣ 学会・勉強会・セミナー

メリット:最新の研究や実務者の声が聞ける
⚠️ デメリット:参加に時間と費用がかかる

⚡ 効率的にチェックするコツ

  • RSS登録・メールマガジン活用:ニュースを自動収集
  • ネットワークの活用:試験所担当者やメーカー営業から直接情報を得る
  • 社内での役割分担:「規格改定ウォッチ担当」を決めて情報収集・共有を仕組み化

📅 実際のワークフロー例

  • 月1回:IECやJISの更新状況をチェック
  • 四半期ごと:試験所や業界団体のセミナーに参加
  • 半年ごと:必要な規格文書を購入し、改定内容を社内展開
  • 随時:測定器メーカーや技術メディアの解説を確認

🏁 まとめ

  • EMC規格は定期的に改定され、製品設計や試験に大きな影響を与える
  • 情報源は「公式団体」「試験所」「業界団体」「メーカー」「学会」など複数を組み合わせるのがベスト
  • RSSやメール配信を活用しつつ、セミナーやネットワークで深い情報を得る
  • 社内で役割を分担し、改定チェックを仕組み化することが効率的

規格改定は避けられない課題ですが、情報収集の仕組みを整えれば不安は大幅に軽減できます。
ぜひこの記事を参考に、実務に役立つ情報収集フローを構築してみてください。

ここまで読んで頂きありがとうございました!!

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